やみくもに会社を大きくすればいいわけではない

やみくもに会社を大きくすればいいわけではない

前回は、「100人の社長をつくる」という志が生まれた経緯と、なぜ”社長”でなければいけないのかについてお話ししました。

今回は、その志をどうやって形にするのか。「組織は大きくしすぎてはいけない」という、ネクストジャパン時代の教訓から生まれた考え方をお伝えします。

小さなモーターボートとタイタニック

私にはネクストジャパン時代に得た教訓があります。

それは、「組織が急激に大きくなると、社長の考え方を100%正しく伝えることが極めて難しくなる」ということです。

例えるなら、小さなモーターボートであれば、急ハンドルを切ってもクルンと簡単に方向転換できます。しかし、タイタニック号のような大きな船になると、急ハンドルを切ると倒れてしまうためスピーディーな方向転換ができません。

組織の拡大とは、まさにそういうリスクをはらんでいます。

もうひとつ、身近な例え話をさせてください。 

全体会議で「今日から、会社では麦茶を飲んでください」と伝えたとします。 ところが1ヶ月経っても、みんな麦茶を飲まずに水を飲んでいる。 「こないだの会議で『これからは麦茶を飲んでほしい』と伝えたよね?」と聞いても、「えっ、そうでしたっけ?」という反応が返ってくる。

ビジネスの現場では、こうしたコミュニケーションのズレが日常茶飯事に起こっています。

もちろんこれは例え話なので、みなさんに麦茶を飲ませたいわけではありません(笑)。しかし、組織の隅々まで考え方を浸透させ、全員が同じ方向を向いて行動することは、それほどまでに至難の業なのです。

少数精鋭の会社を100個つくる

私自身の経験から言っても、本気で直接考え方を伝え、正しく浸透させられる限度は「10人まで」です。

100人に同じ熱量で伝えるなど、不可能に近い。

それなら、無理にひとつの組織を大きくしなければいい。
「少数精鋭の会社を、何個も作ればいい」 その発想に至りました。

社長1人とメンバー10人で、「売上10億円・税引後最終利益1億円」の会社を100社つくる。 そうすれば、100社の合計で「売上1,000億円、税引後最終利益100億円」の大きなグループになります。

高い利益率を誇る強い会社で、100人の社長が育ち、何百人もの社員が正しい考え方のもとでイキイキと活躍する。

そんな場を次々と生み出すことこそが、真の社会貢献へと繋がっていく。

私は、この形で行こうと決めたのです。

 

ーー社長1人とメンバー10人の会社を100社つくる。この構想が固まったとき、次に決めるべきは「社名」と「事業内容」でした。

次回は、「アンビシャス」という社名に込めた想いと、なぜ特定の事業ドメインを持たないことにしたのかをお話しします。


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