前回は、関門海での約10年間の経営再建と、創業家にバトンを渡すまでをお話ししました。
今回は、関門海の社長を退任した後の「充電期間」と、Team Energyとの出会いについてお話しします。
解放感から、緊張の糸が切れた時期

関門海の社長を退任した後、それまで張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れてしまいました。
それからの約17ヶ月間は、まるで身体の全エネルギーを使い果たしたかのように、私は朝から晩までほぼ寝る生活を送っていました。
とはいえ、かつてネクストジャパンを辞めたあとに陥った「うつ状態」とは違い、すべての重責から解き放たれた「解放感」とでも言いましょうか。
「これからは、毎日の売上も、明日の気温も、気にしなくていいんだ…」
「銀行への説明責任のために、奔走することもないんだ…」
心の底から、ほっとしていました。
よく「人には充電期間が必要だ」と言いますが、本当にその通りですね。
皆さんも、頑張る時と自分を労る時、そのどちらも全力で、大切に過ごしてくださいね。
休まずに走り続けると、どこかで必ず心身にガタが来てしまいます。
『心・技・体』が整っていて初めて、良い仕事ができるのですから。
人生のターニングポイント、新たな出会い
しばらく心身を休ませていた頃、ある経営者と出会いました。
Team Energyグループの創業者です。グループ全体売上は500億円を誇り、自身が創業した会社を上場させた経験もある、とてつもないパワーを持った方でした。
その創業者が掲げていたのは、グループで「300人の社長を創る」というビジョン。
私が掲げた「100人の社長」の3倍です。
「この人は器が違う」と衝撃を受けました。
そして、その方から「これから毎年社長と事業を生み出していく。ぜひ田中さんにも力を貸してほしい」とお声がけいただきました。
ただ、最初はお断りしました。
「私は、まだ一人目の社長を創っている最中なのに、300人もの社長を創ることなんて到底できない」
と考えたからです。
それでも、粘り強くお声がけいただいた末に、
「何度もお声がけいただけるのは有り難いこと。きっと、『おまえはこの道に進みなさい』ということなのだろう」
そう受け止め、「神様はなかなかゆっくりさせてくれへんなぁ…」とは思いつつも(笑)、Team Energy株式会社に参画させていただくことを決めました。
ーーこうしてTeam Energyへの参画を決めた私。しかし、ここで人生初の「目標未達成」という挫折を経験することになります。
次回は、Team Energyでの挫折と、これまでの経験のすべてが「アンビシャスへの復帰につながっていた」というお話をお届けします。